映画 百年の時計

映画「百年の時計」 跡地(非公式)

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「百年の時計」の見どころと主要キャスト

芸術家と美術館の学芸員、この2人を中心に人間の成長や家族との絆を描いた作品が百年の時計です。
金子修介監督が人間の機微を繊細に描いており、日本らしい良質のヒューマンドラマになっています。

 

ストーリーは香川県高松市にある美術館で芸術家である安藤の回顧展を開催するところから始まります。
この回顧展の担当になったのが安藤に憧れている涼香です。
憧れの芸術家の担当になれたとあってとても張り切るのですが肝心の安藤はすっかり制作意欲を失ってしまっています。
回顧展の開催自体にも反対のようで、涼香は落胆します。
ですが、安藤は涼香に自分が持っている懐中時計の前の持ち主を探して欲しいと頼んできます。
もし持ち主が見つかれば新しい作品を作ることができるかもしれないと言われた涼香は懐中時計の持ち主を探すことになります。
こうして涼香は持ち主探しを始めるわけですが、その過程でさまざまなことが起こるわけです。

 

主人公である涼香を演じるのは木南晴夏、そして芸術家の安藤を演じるのはミッキー・カーチスです。
この他にも中村ゆり、鈴木裕樹、木内晶子、岩田さゆり、近江陽一郎といった面々が脇を固めます。
出演陣はみなさん素晴らしい演技で、すぐに作品の中に引き込まれていくでしょう。
ミッキー・カーチスもまさに芸術家といった雰囲気で、芸術家でありながら制作意欲を失ってしまった悲哀をうまく表現しています。

 

芸術家である安藤は懐中時計の持ち主探しをすることで自分の過去と向き合っていくことになります。
そうしていくことで人間として更に成長をしていく様が描かれており、人間はいくつになってもまだまだ成長できるんだと感じさせてくれます。
同時に家族との固い絆を見せてくれ、家族愛の素晴らしさも実感することができるでしょう。
高松市が舞台ということで2011年に路線開業から100周年を迎えた高松琴平電気鉄道、いわゆることでんも登場し、その独特の雰囲気を楽しめます。
そういう意味では鉄道好きの方も十分に楽しめる作品だと言えるでしょう。
作品の中でたびたび登場することでんも見どころの1つです。

 

百年の時計という作品は人間の素晴らしさやを感じられる作品です。
見終わった後はあたたかい気持ちになれるでしょう。
人間の細かな感情や想いを描いた作品ということで基本的には大人向けの作品となっていますが、決して難しい作品というわけではないので年代を問わず多くの人が楽しめる作品に仕上がっています。

時計パテックフィリップの歴史と魅力

1839年に設立されたスイスの高級時計メーカーでジュネーブ屈指の老舗と言われるパテックフィリップがあります。パテックフィリップとはどのような会社で、どのような歴史があって、どのような魅力があるのかを知っておくとひとつの知識として役立ちます。

 

パテックフィリップとは
パテックフィリップは、アントニ・パテックとフランチシェック・チャペックという二人のポーランド人によって1839年に創業された会社です。ヴァシュロン・コンスタンタンやオーデマ・ピゲと共に世界三大高級時計メーカーと言われていますが、日ではパテックフィリップが頭一つ抜け出た存在になっていると言われています。パテックフィリップが成功したブランド戦略のひとつは永久修理で、これによりパテックフィリップの時計は一生ものというイメージが構築されたのです。もうひとつはオークションで自社の古い時計を高値で買い戻すことで、パテックフィリップの中古市場価値を安定させたのです。

 

パテックフィリップの歴史
亡命先のジュネーブでポーランド生まれのアントニ・パテックが高級懐中時計の製作を始めたのが幕開けで、1839年に有能な時計師フランソワ・チャペックと二人で会社を設立します。その当時の社名はパテックチャペック社で、始まりはたったの6人でした。その後、発明の天才と言われるジャンアドリアン・フィリップと巡り合って、社名をパテックフィリップと改めます。そして、輝かしく偉大な伝統と遺産を残すと共に、世界の時計作りの大きな進歩を遂げ、パテックフィリップという名を歴史に残すことになるのです。日本との歴史を振り返ると取引開始は1867年とパテックフィリップの販売台帳から分かっています。これは同じ年に開かれたパリ万国博覧会に、第十五代将軍徳川慶喜の実弟にあたる徳川昭武が出席のためジュネーブを訪れた際に3個時計を購入しているのです。

 

パテックフィリップの魅力
パテックフィリップの時計は一生ものといったブランドイメージを根付かせ永久修理というのが魅力のひとつであることは確かです。ただ、きれいな点と実用性が高い点もパテックフィリップの大きな魅力で、しかももう一段配慮が深いために他社の時計とは明らかに違うのです。ケースは鍛造で作られていますし、文字盤の製法は他社よりも時間を掛けて丁寧に製造しているので違ったニュアンスが出せます。また、基本設計は実際に使用できる設計で無理がなく操作性に優れています。つまり、このきれいと実用的という点のバランスが取れていることが、パテックフィリップの魅力なのです。